熊本市南区 M様 邸

敷地面積:229.37㎡(69.38坪)延べ床面積:105.18㎡(31.75坪)

三浦直樹建築設計事務所 @京都
一級建築士 三浦直樹(Miura Naoki)
住まいは、住まう家族に大きな影響を与えます。人生を左右するといっても過言ではありません。そう考えると、住まいは美しくなくてはなりません。見た目だけではなく、美しさのあり方が大変重要です。当たり前のものが当たり前に、あるべきものをあるべきところに収めることを大切に、施主が飽きることなく、いつまでも家が好きでいられるかは当然のこと。自分もその家を好きでいられるか、住みたいか、それを設計する上での大きな基準としています。


住宅街・交差点の突き当りという立地。人通りも交通量も多いため、外観の美しさを強調しつつ、家の中が外からは見えないような設計。ご主人が車好きで洗車頻度が高い、そのため駐車場と家の繋がりを持たせたいという要望があった。建築家はリビングに面したウッドデッキを提案、さらにデッキを駐車スペースと横並びにすることで洗車中でも家族の気配、家族との時間を楽しめる。趣味と家族との時間を両方楽しめる住まいとなった。





ただの「収納」ではない。
使い方も、見せ方も考えられた意味のあるデザイン。
「たくさんの靴をしっかり収納できるシューズクローゼット」が奥様の要望の一つ。靴が好きな奥様、お子様も女の子
が3人。たくさんの靴たちは綺麗に整頓され並べられている。
玄関から直接LDKに入る動線と、シューズクローゼットを通ってキッチンに入れる動線があり、使う人や状況によっ
て使い分けができる。
シューズクローゼットの入口は引き戸があるので、来客の際はシューズクローゼット内を見られることなく室内に招く
ことが出来る。



部屋中を見渡せるキッチン
こどもが小さいうちは何かと目が離せない。そのため、キッチンか
らリビングダイニングを見渡せるような設計になっている。奥様は
キッチンに立つ時間が多いためキッチンに立ちながらでも子どもの
様子が分かり、会話もしやすい。子育て世代には嬉しい間取り。

ご主人は当初リビングの階段が丸見えになるのは抵抗があった。
建築家は、室内にルーバー(格子)を設置することで、リビングの開放感はキープしつつ、階段の目隠しを叶えた。
さらに、階段下のデットスペースに書斎を設け、リビングの一角でも半個室のような集中できる空間を創り出した。
ご主人の要望も叶えつつ、+αの空間を生み出した提案。

家事をスムーズにするための
家事動線
階段を上がってすぐに、室内干し用のスペースを確保。
洗濯機がある脱衣室を出て、階段を上がった先で干せ
るため、動きに無駄がない。
2階の各部屋からもアクセスしやすい位置に配置して
いるため、各個室に入るときに、それぞれが必要な衣
類だけ取り込んでいくということもできる。



子どもの成長にも柔軟に対応できる可変性のある子ども部屋
子どもが小さいうちは、個室を必要とすることも少ない為、個室を創っても無駄になりやすい。春から小学生の子 どもには、一人部屋を。下のふたりの子どもには2部屋分のスペースを取った1部屋を設けた。個室が必要になっ た時に、しっかり分けられるように設計しているので、成長に合わせ変えやすい。10年先も見越したデザインをし ている。

駐車場との繋がりを持たせたウッドデッキ
ご主人が車好きの為、洗車頻度も高い。以前の家では、洗車の時に孤立するのが寂しいと感じていたため、洗車をしながらでも家族と会話をしたり、気配が感じられるような駐車場を望んでいた。
その要望を踏まえ、車がウッドデッキの隣にくるように設計。
尚且つ、外からの視線を考慮して道路からウッドデッキ、さらには隣接しているリビングが丸見えにならないよう絶妙
な配置をした。

全ての写真を見る

- Q:家づくりを始めたキッカケは?
- A:以前は、5年くらい同じマンションに住んでいましたが、下の階の住人から子どもの足
音等の生活音がうるさいとクレームがあって・・。
一時は実家に住んでいたのですが、3人目の子どもが産まれることで手狭になること、
通わせていた幼稚園と実家が遠かったので家づくりを考え始めました。
- Q:家づくりを始めて、大変だったことは?
- A:そんなに、大変だったことは無いですね。
仕様などの決めることが多くて大変だったくらいで(笑)
土地も紹介してもらって社長自ら見に来てくれたので安心できましたし、実はあまり大
変な思いはしていないです。
- Q:当社を選ばれたキッカケは?
- A:西区池田のモデルハウスも見せてもらって「カッコいい家だな」と一目で気に入ったか
らです。もともとバウハウスの代表と知人だったこともあり、家づくりを任せることに
不安はありませんでした。
- Q:建築家との家づくりの感想は?
- A:三浦先生とは歳も近くて、フィーリングも合いました。
自分で建てたい家の間取りを素人ながらに書いていて、それに近いものというか、理想
通りの家をプランしてくれましたね。今のトレンドを含めアドバイスしてくれたり、ト
イレがリビングから見えないようにとか、子どもが女の子なので階段を上がるときにス
カートの中が見えないようにとか細かい気遣いがありました。
- Q:当社での家づくり全体の感想は?
- A:かなり良いものが出来たと思っています。
予算が決まっている中で「こうしたい」「ああしたい」と結構、無理を言ったかもしれ
ませんが、しっかり付き合ってくれました。
自分たち自身「強い希望」というのは無くて、バウハウスと一緒に創ってきたといった
感じです。
子どもも、バウハウスのスタッフに懐いていて「次、いつバウハウス行くの?」なんて
言っていました。
スタッフ皆さん良い方なので、家づくりを考えている人にはバウハウスを紹介したいで
すね。
【仕様】
工法 | : | 木造軸組工法×断熱構造パネル(R+パネル)工法 |
認定 | : | 長期優良住宅 |
耐震性 | : | 等級3(最高レベル)+構造計算(許容応力度計算) |
耐風性 | : | 等級2(最高レベル) |
省エネ等級 | : | 等級4(最高レベル) |
【断熱材】
基礎 | : | ポリスチレンフォーム50mm |
壁 | : | 硬質ウレタンフォーム85mm パネル型 |
屋根 | : | アイシネン吹付200mm |
【その他】
透湿・防水・遮熱シート | : | タイベックシルバー(CKウォールテック) ※高い遮熱性と防水性を誇り、さらにその性能が長く続く強靭な建材です。 |
【性能値】
UA値(外皮平均熱貫流率) | : | 0.52w/㎡k |
C値(隙間相当面積) | : | 0.5㎠/㎡ |
【内部仕様】
窓 | : | サーモスⅡH(LIXIL) |
壁 | : | エッグパルプ(原料:卵の殻) |
床 | : | アカシア(無垢材・UVクリア仕上) |
造作家具 | : | バウハウス. |
その他 | : | 格子パネル(くまもん杉) |
【外部仕様】
外壁 | : | ベルアート吹付 |
外壁(一部) | : | ウィルウォール(木製外壁準耐火構造認定材) |
屋根 | : | ガルバニウム鋼板 |
玄関ドア | : | ジエスタK2仕様 |
【設備】
キッチン | : | シエラ(LIXIL) |
バス | : | アライズ(LIXIL) |
トイレ | : | アラウーノS(パナソニック) |
24H換気システム | : | 第1種換気 澄家(マーベックス) |